歯と歯茎の境目の歯周ポケット
歯周ポケットとは、歯と歯茎の間の溝のことで、健康な歯茎の場合、歯と歯茎の隙間は0.5mm~2mm程度ですが、歯周病にかかって進行させてしまうとどんどん深くなり、そこに歯垢(プラーク)や歯石などの汚れが溜まって炎症を起こしたり、歯槽骨(歯を支える骨)などの歯周組織を破壊していきます。
歯周病が進行すると
歯周ポケットが深くなる
健康な人でも歯と歯茎の間には隙間がありますが、歯周病が進行するとどんどん隙間が大きくなり、歯周ポケットが深くなっていきます。
健康な状態 | 0.5mm~2mm |
---|---|
歯肉炎 | 2mm~4mm |
軽度歯周炎 | 3mm~5mm |
中度歯周炎 | 4mm~7mm |
重度歯周炎 | 6mm以上 |
深くなった歯周ポケットは
回復するの?
歯肉炎の段階(歯周ポケットの深さが3mm以内)であれば、正しいブラッシングにより口腔内の状態を清潔に保つことで、深くなった歯周ポケットを回復させることは可能です。ただし、歯周ポケットの深さがそれ以上になるとブラッシングだけでは回復させられず、歯科医院での次のような治療が必要になります。
スケーリング・ルートプレーニング
スケーリングとは、スケーラーという専用器具を使って歯石を取り除く治療です。
スケーリング後、汚れの再付着を防ぐために歯根面を滑らかに整えるのがルートプレーニングで、これらの処置により6mm以内の歯周ポケットであれば回復させることが可能です。
歯周外科治療(フラップ手術)
歯周ポケットが6mm以上の重度歯周炎の場合、スケーリング・ルートプレーニングだけでは不十分で、歯茎を切開して歯根面を露出させ、直接歯垢(プラーク)や歯石などを取り除く外科的処置が必要になります。
歯周ポケットQ&A
20代でも歯周ポケットが
深くなることはあるの
でしょうか?
歯周ポケットが深くなるのは加齢が原因ではなく、歯周病が原因です。そのため、20代であってもきちんとケアしていないと歯周ポケットが深くなることはあります。
歯周ポケットはどのように
検査するのでしょうか?
プローブという器具を歯周ポケットに挿入して、深さや出血の有無などを確認する検査を行いおます。深さ・出血の有無から歯周病の進行度を調べることができます。